【BOOK】伝統こけしの本（2017年／スペースシャワーネットワーク）

東北地方の温泉地で作られる11系統のこけし。

その伝統を引き継ぐ、現役の13人の工人を訪ね、手仕事の美とこだわりを知るこけしガイドです。

旅の始まりは、木地師の故郷といわれる滋賀県の奥永源寺（現在の東近江市）。

それから木地師たちが良材を求めて全国へ散らばり、その一部が東北に定住し、木地を挽くかたわらこけしを作りはじめた歴史をたどるように、東北へ向かいました。

そして、作並温泉、鳴子温泉、温湯温泉、肘折温泉など、こけしの発祥にゆかりのある温泉（湯治場）に宿をとりながら、伝統こけしの工人を訪ね歩き、彼らの言葉をていねいに紡いでいきました。

出版を契機に、伊勢丹新宿店で2度、こけしのイベントを開催するなど、こけしの魅力を再発見することに少しは貢献できたかな、と思っています。